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【パネルディスカッション】

司会者 それでは、研究協議に入ります。3人の先生に発表していただきましたが、今の発表につきまして、質問がありましたらよろしくお願いたします。
宮城県 升野先生の交流会の件ですが、いろいろな学校の生徒が集まって、練習会を開き運営を生徒にまかせるという話でしたが、いろいろな顧問の先生が集まって事前の打ち合わせがあると思うのですが、子供たちが集まって何か協議会を開いてやっているのか、顧問の先生が集まって協議会を開いて、ある程度のメニューみたいなものを子供たちがやっているのかお聞きしたい。そして交流会には顧問の先生がこられるなかで、指導のことや部活動の悩みなど、いろいろな話し合いができるだろうと思うが、ディスカッションみたいなものは顧問間同士で行われているか、お聞きしたい。
升野先生 運営につきましては、顧問のやりかたがあるので全てではないが、顧問同士の事前打ち合わせと、当日はキャプテンを呼んで予定を説明する。キャプテン同士の話し合いはあるが、おもに顧問が足場をつくっておいて、両方のキャプテンに説明し行わさす2通りのパターンで交流を行う。顧問同士のディスカッションだが、顧問の閉鎖的な部分があるので、互いの悩みなどいろいろな話し合いを持つ。顧問は自校の部員などの欠点ばかりが目に付いてしまいがちであるが、顧問同士の話し合いで他校の部員の良い点を、教え合うことによって指導に生かす。生徒は交流会について順応しやすいが、顧問が自分の城を守りたがるケース多いので、この交流会を通じて顧問間の壁をなくし、外部の意見を聞くとともに、生徒同士の意見交換によって競技力向上もめざす。
司会者 学校外指導者の活用について、まだ始めたばかりで試行錯誤しているが、外部指導者を導入すればよいと言う答えが半数以上ある。学校内とのトラブルなど、いろいろな問題の課題はあると思うが、この会においては結論を出すのではなく、全国の外部指導者について意見を出し合い、各ブロックにおいて参考になるよう討議してほしい。
北海道 120ページのアンケートを見ると、外部コーチの導入していないのは、北海道・石川・愛媛であるが、北海道としては研修したことを持ち帰って、9年度から導入の方向で考えたい。外部指導者の事故に対しての、責任問題がどの発表にも書かれているが、顧問と一緒であれば今までと変わらないであろうが、外部指導者だけのときの事故の責任はどのようになっているのか、北海道ではその問題をクリアし、外部コーチの導入をしていなければならないのでお聞きしたい。
升野先生 八千代市では、外部コーチを導入している場合、顧問がつかない指導は認めていない。顧問が直接指導しない場合でも、責任の所在をはっきりさせるため、まかせっきりではなくコーディネーターとしてつき、外部指導者だけで指導することはない。引率についても必ず教師がつくことが義務ずけられている。千葉県で外部指導者の事故があり、今後、保険などの検討をしていかなければならない。
北川先生 福井県では外部コーチの導入については、あくまでも学校長の決定である。
川口先生 京都の口丹地区では、外部コーチの指導は教育活動時間内で行っており、外部コーチのみの引率は認めない。この地域は社会体育との併立が多く、年500円のスポーツ傷害保険をかけ、合宿など行う場合の事故に対しての保障を、ほとんどのコーチが行っている。
司会者 外部コーチの責任の所在について話されたが、コーチ本人の保障について、行っているブロックはないでしょうか。
福島県 福島県では50校が外部コーチを導入したが、目的は競技力向上より技術指導が重視された。成果はほとんどの学校で大会での結果がでており、結果がでない学校でも技術向上については成果があった。問題点としては、保護者と顧問との連携が取りにくくなったり、コーチが主に立って計画を立てていくため、顧問との連携が

 

 

 

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